*銭湯を舞台に”水の女”と”火の男”が織りなす宿命の恋* 小さな町で、父親と銭湯を営む涼(UA)は自他共に認める「雨女」。 涼の人生の大切な日には必ず雨が降る。 幼なじみとの結婚が決まり幸せをつかみかけた時、 その幸せが手から滑り落ちるように婚約者と父が同時にこの世から去ってしまった。 その日も雨が降っていた。 天涯孤独となった涼が傷心の旅から家に戻ると、 見知らぬ男性が上がり込み悠然と食事をしていた。 火を見ると落ち付くという男・優作(浅野忠信)の不思議な魅力に惹かれた涼は、 銭湯の釜場で働いてみないかと誘いかける。 お互い名前も過去も問いかけないまま、二人の奇妙な共同生活が始まった。 決して成就することのない悲恋の結末を感じながらも ”水の女”と”火の男”の宿命の恋は静かに燃え上がってゆく。 *水・日・風・地…”万物の源”の四元素になぞらえて描く、現代の神話* 「人と宇宙、自然との関わりをテーマにしたかった」と監督が話すとおり、 本作品ではギリシア自然哲学における”宇宙・万物の源”の四元素 「水」「火」「風」「地」をそれぞれの登場人物になぞらえ、 また「水」「火」「風(煙突)」「地(富士山)」と四元素が全て揃う銭湯を磁場として、 傷ついた人々が集い、出逢い、寄り添い、ぶつかり合う。 ゆらめく水、燃えたぎる炎、草原をそよぐ風、水に映える空、銭湯の壁で輝く富士の画 といった瑞々しくも力強い映像を背景に語られる「水」と「火」の悲恋の物語は、 人間ドラマを超越したまさに”現代の神話”である。 *出 演* U A, 浅野忠信, HIKARU, YUKI, 江夏豊, 大浦龍宇一, 小川眞由美, 町田忍 他 |